南米ペルー・ボリビアの旅から戻った。
自分の中で何がリセットされた旅となった。
ある朝、宿のベッドで目が覚めたとき突然自分の古い感情が出てきて、涙がツーと頬を伝うこともあった。
アンデスの山を登っているとき、標高が高くて酸素が薄いのにもかかわらず、足が楽に前に出たときもあった。
一歩一歩がとても力強かった。これからの自分の人生もこうして歩んで行くんだって自分を励ますことができた。
ネイティブアメリカンの長老たちと共に過ごした巡礼の旅は、祈りというものを細胞のレベルで感じさせてくれた。
旅の間、長老たちが祈る姿をたくさん見させていただいた。
母なる大地を、父なる空を、大自然をこよなく愛する姿を間近でいっぱい体験し感じさせていただいた。
やがて、自分の祈り方が内側から変わっているのに気がついた。
ありがたい教えだった。
スピリチュアルな教えの本を1000冊読んだとしても、この肌身で感じる教えほど実感することはないだろう。
旅は、アヤワスカセレモニーから始まった。
それは浄化と神秘体験のセレモニーだった。
アヤワスカが群生しているところ。
あたりが真っ暗になったアマゾンのジャングルの中、アヤワスカというツル性の植物を抽出したジュースを飲む。
ジュースがじわ~~と体に浸透してくる。
やがて自分が宇宙の隅っこに座っているビジョンが見えはじめ、レインボーの幾何学模様が次から次へと現れた。
体は無重力の中にいるみたい。
手を動かしてもその重さを感じない。
体を揺らしてみた。 まるで羽みたい。 なんて気持ちが良いのだろう。
ジャングルで一匹の小さな虫が飛び立った。それは、スピーカーを最大音量にして、エコーを最大にかけたみたいで、右の耳から左の耳に抜けて行った。あまりにも衝撃的で心臓が「どきっ!」とした。
たくさんのメッセージがやって来た。
今まで頂いていたメッセージに比べて、このセレモニーでいただいたメッセージはものすごくクリアで、その声も有無をいわさぬ力強さだった。
いつもこれくらいはっきりとした声でメッセージが来たらうれしいなぁって思った。
セレモニーでは、みんな洗面器を一人にひとつずつわたされる。
浄化が始まると体の中のものを吐き出したくなるのだ。
それは、ちっとも苦しくは無く、吐いているときもビジョンを見続ける。
私は、レインボーのドラゴンが体の中を這い上がり、口から出ていくのが見えた。そして、洗面器の中にはレインボーの大きな花が広がっていった。
やがて、すべてが完璧にポジティブな領域に入った。
これが世間でいう「あの世」なのかなぁ・・、自分の神の部分なのかなぁ・・って思った。
この世にいながら、あの世を感じられるこのアヤワスカってすごいって思った。
そして夫のLeeが創っているディメンショナルミュージックはこの世界とつながって創っていたんだぁ・・・と実感した。そのまんまの世界だった。すごいぞっ!Lee!
アヤワスカセレモニーは3日間行われるはずだったが、スコールが激しかった上、アマゾン川を2時間ボートで移動することも考えて、2日間で切り上げてリマへと向かった。
アマゾン川では、ときどきイルカが顔を出したり近くをとび跳ねたりした。
現地の人もこんなにイルカが現れるのは珍しいね~~って言っていた。
「ありがとう、まるで祝福されているみたい・・。」と心で感謝した。
ジャングルの中での食事は、ライスがメインでチキンや野菜が豊富に使われていた。おいしくて、日本人の味覚にとてもあった。
この旅の道中、私たちは、いくつかの盗難にあった。
私は、バスからホテルに荷物を運んでいるとき、ゴアテックスの分厚いジャケットを盗まれた。ホテルのスタッフがバスの中に入り、窓からスーツケースや荷物を外にいるスタッフに手渡ししてホテルの中に入れる。
私のジャケットは、窓の外に出されたとき、どうやらホテルのスタッフではないひとの手に渡されたようだ。二度と私の目の前には現れなかった。自分でちゃんと運んでいればよかったと思った。
でもその後の旅は、そんなに寒くはなかったので、そのジャケットがあったら移動がさらに大変だったかなと思った。
アマゾン川に面しているイキトスという町では、いたるところで物売りの人がいる。彼らは、やっと生活している・・という感じを受ける。
どこかに私のジャケットを必要としている人がいたんだなぁ・・・その人は、今度の冬はきっと暖かく過ごせるなぁ・・って思ったら、まっいいかっ!って思えた。
他の人は、有り金全部や、パスポート、パソコン、・カメラ・聖なる祈りの道具・・・などなどが盗まれていた。
南米では自分の所持品はとにかく自分で気をつけるのが大事だと身にしみた。
ペルーは昨年の巡礼の旅に続いて二度目だったので、前回と違った感じを受けた。
特にマチュピチュではさらに深くそのエネルギーに入っていくことができた。
そして、そのあり方が自分の目の中にちゃんと納まるような感じがした。
リマ空港近くにあるサクサイワマンの遺跡。
絶対に人間が創ったとは思えない石の見事な切り込みと大きさ。
これもサクサイワマン。
サーペント(神様と言われている蛇のこと)と、7つのチャクラがある人間の体を表わしたもの。
蛇のかたちになったくぼみには、さらに7つの深いくぼみがあって、このくぼみに体をあずけしばらく瞑想するとチャクラのバランスがとれると言われている。
上空にはお月さまがひっそりと輝いていた。
翌日、チチカカ湖に移動した。
その日あたりからどうやら高山病になってしまったようだ。
気持ちが悪くて、頭痛がして・・とにかくつらい。
寝たら寝たで、数分おきにうなされて目が覚める。
この数分おきに目が覚めるというのが高山病の特徴らしい。
となりで寝ていた日本人のアリカちゃんも同じく高山病でうなされていて、同じように数分おきに起きて「う~~」とうなっていた。
うならなくてはどうしようもないような状態なのだ。
三日間くらい続いた後、すーっ!と抜けて行った。
同じ吐くにしても、アヤワスカセレモニーで吐くのと大違いだった。
苦しかった・・・・。
食べるものも食べられず、吐き続けていたから、かなり浄化された。
アリカちゃんや私は、高山病のまっ最中でも、日の出の儀式から夜までちゃんと巡礼に参加していた。すばらしいっ!と自分で褒めた。
チチカカ湖の畔にある聖地での日の出セレモニーのときの写真。
アダムがパイプの煙を聖なるシンボルに捧げている。
昨年は、どうして男性シンボルがこんなに祀られているのかとっても疑問だったが聞くチャンスがなかった。今回、質問してみた。
チチカカ湖は女性性の象徴であるので、湖の畔に男性の象徴を祀ることで、生命が誕生する源を称え、生きとし生けるものすべてに感謝を捧げ称えているとのこと。なるほど・・。
昨年と同様にドアウェイの前でセレモニーを執り行った。
やはりこの岩はすごい。
この日、私は体調があまりすぐれなかったので、バスで近道をしてその岩の前でみんなを待っていた。
ありがたく、一人でずっとその穴に第三の目をつけて瞑想をすることができた。
体にたくさんのパワーがみなぎってきた。
体調がすぐれないときだからこそ、ここの宇宙的なパワーを身にしみて感じることができた。感謝、感謝であった。
写真は、セレモニーの後、思いっきり元気になった私。
後ろには、オレンジ色のシャツを着たホピのルーベンが見える。
・・・・・・・・・・パート2に続く・・・・・・・・・・
ありがとうございます。