午後4時半、ディクテオン洞窟のパーキングに着いた。
私は例のごとく全く予備知識がないまま、どれくらい歩くのかも分からずに
洞窟に向かった。
すぐそこにあるのだと思った。
でも念のためサンダルからウオーキングシューズに履き替えた。
入り口付近で、おじさんが、ロバに乗らないかとしきりに声をかけてくる。
もしかしたら、ずっと、登り道が続くのかも。
朝食を食べてから、何も食べていないし…エナジー補給しようかな?
身体も疲れているし…。
と、思いながら、足を進めていたら、結局洞窟まで歩いてしまった。
15分くらいの登り道だった。
エナジーが高くて、聖地独特の気配。
登りでも、足が軽く感じて、身体の疲れがまったく感じなかった。
洞窟は地下に向かって深くなっている。
洞窟の中を見て回れるように、階段が設置されている。
階段を降り始めた。
どひゃ~!
ヤバイっ!
すごすぎるっ!
鍾乳洞が作り出した、地下の大聖堂。
外の光が届かないので、ライトがスポットライトのように奇妙な形の岩を照らしている。
ライトが当った岩は、苔の緑色と岩肌のオレンジ色が浮立ち、怪しく輝いている。
凄い。
ハートがワクワクを超えて、ゾワゾワしてくる。
ここでゼウスが生まれたとされているのもうなずける。
ゼウスという響きがピッタリ。
もしくは、バットマンの住処かな?
先に向かて細くなった岩が、シャンデリアのように何本も天井からぶらさがっている。
柱のように地面と天井が繋がっているのもある。
まるで遺跡の神殿の柱のようだ。
壁は、たくさんの骨が並んでいるかの様に見える。
ゼウスは、これらを集めて身体をつくったのかな…と思ってしまう。
洞窟の底は、鍾乳洞の上から滴ってくる水が溜まって池になっている。
底では、階段が手すりのある廊下に変わる。
手すり越に下を見ると、投げ込まれたコインがキラキラと光っている。
手すりに沿って歩いた。
ここだっ!という場所についた。
祭壇だ。
軽くそこで挨拶を捧げて、また歩みを進めた。
廊下がまた階段になった。登りだ。
ここから出口まで一度戻り、また、洞窟の下に向かって降り始めた。
今度は、祈りに集中しながら…。
ゆっくりと祭壇に向かい、その場に立った。
静かに聖なる呼吸を続け、その場と同調し始めた。
ひっきりなしに観光客が私の後ろを、通り過ぎて行く。
私はそれにかまわず呼吸を続けた。
5分くらいたった。
突然、観光客がいなくなった。
それまで、人の話声でウワンウワンと響いていた洞窟の中が、急に静かになった。
ポトン・ポトンっと、天井から水が滴る音だけが響く。
私はここに呼ばれていた。そう確信がやってくる。
セレモニーを捧げ、祈りに集中した。
人が入ることを拒む空気感と緊張感を感じながら、
そのギリギリの狭間で私はいさせて頂いて、祈らせて頂いている。
どれくらい祈っていたのであろう。
寒さで両手の付け根に痛みが走った。
そのすぐ後に、また観光客が入ってきた。
出る頃合がきたと感じ、階段を登って外に出た。
出口の近くにトイレがあった。
そこで鏡に映る自分の顔を見たら、スッキリとしている私がいた。
旅の目的を果たしたという達成感を感じていた。
でも…喉が痛い。
ヤバイ。寒さでやられたかな。
あったかいものを身体に入れようと思った。
パーキングのところで、絵はがきや、ジュースを売っている若いおにいさんが、
店じまいをしていた。
直観で、この人に聞くと良いときた。
すぐに、おにいさんに尋ねた。
「この辺りに、ホテルかレストランはありますか?」と。
おにいさんは、いくつか村を超えた所にある村の名前を言った。
「アグ・ジョルジオス」
御礼に絵はがきを8枚購入した。
その村に向かったが、あまりにも小さい村で通り過ぎてしまった。
次の村でもレストランはあったが、なぜかあのおにいさんが言った村にこだわった。
隣の村のレストランで、「アグ・ジョルジオス」の場所を聞いた。
そしてそこにホテルはあるかと聞いたら、「マリアホテル」があるよという。
そこだー!
マリアだーーー!!
車を引き返して、マリアホテルを探した。
すぐに見つかった。
部屋があるかと聞いたら、25ユーロとのこと。
やった!
庭にはたくさんのハーブが育ち、壁にはツタが絡まり、すてきな田舎風ホテル。
ホテルの奥さんの名前がマリアだった。
マリアさんは、食事を食べる?と聞いてきた。
もちろん?Yes!!
ペコペコですと伝えた。
私はベジタリアンだと言ったら、スペシャルよと言って、ホカホカの野菜の煮込みを出してくださった。
ポテトと豆とナスとズッキーニとハーブがいっぱい入っている。
とても美味しくて、身体があったまった。
これもサービスよといって、ハウスワインも出してくださった。
ハートと身体が癒やされていく。
ありがたい。
その夜、意識がないほどに爆睡した。
私は例のごとく全く予備知識がないまま、どれくらい歩くのかも分からずに
洞窟に向かった。
すぐそこにあるのだと思った。
でも念のためサンダルからウオーキングシューズに履き替えた。
入り口付近で、おじさんが、ロバに乗らないかとしきりに声をかけてくる。
もしかしたら、ずっと、登り道が続くのかも。
朝食を食べてから、何も食べていないし…エナジー補給しようかな?
身体も疲れているし…。
と、思いながら、足を進めていたら、結局洞窟まで歩いてしまった。
15分くらいの登り道だった。
エナジーが高くて、聖地独特の気配。
登りでも、足が軽く感じて、身体の疲れがまったく感じなかった。
洞窟は地下に向かって深くなっている。
洞窟の中を見て回れるように、階段が設置されている。
階段を降り始めた。
どひゃ~!
ヤバイっ!
すごすぎるっ!
鍾乳洞が作り出した、地下の大聖堂。
外の光が届かないので、ライトがスポットライトのように奇妙な形の岩を照らしている。
ライトが当った岩は、苔の緑色と岩肌のオレンジ色が浮立ち、怪しく輝いている。
凄い。
ハートがワクワクを超えて、ゾワゾワしてくる。
ここでゼウスが生まれたとされているのもうなずける。
ゼウスという響きがピッタリ。
もしくは、バットマンの住処かな?
先に向かて細くなった岩が、シャンデリアのように何本も天井からぶらさがっている。
柱のように地面と天井が繋がっているのもある。
まるで遺跡の神殿の柱のようだ。
壁は、たくさんの骨が並んでいるかの様に見える。
ゼウスは、これらを集めて身体をつくったのかな…と思ってしまう。
洞窟の底は、鍾乳洞の上から滴ってくる水が溜まって池になっている。
底では、階段が手すりのある廊下に変わる。
手すり越に下を見ると、投げ込まれたコインがキラキラと光っている。
手すりに沿って歩いた。
ここだっ!という場所についた。
祭壇だ。
軽くそこで挨拶を捧げて、また歩みを進めた。
廊下がまた階段になった。登りだ。
ここから出口まで一度戻り、また、洞窟の下に向かって降り始めた。
今度は、祈りに集中しながら…。
ゆっくりと祭壇に向かい、その場に立った。
静かに聖なる呼吸を続け、その場と同調し始めた。
ひっきりなしに観光客が私の後ろを、通り過ぎて行く。
私はそれにかまわず呼吸を続けた。
5分くらいたった。
突然、観光客がいなくなった。
それまで、人の話声でウワンウワンと響いていた洞窟の中が、急に静かになった。
ポトン・ポトンっと、天井から水が滴る音だけが響く。
私はここに呼ばれていた。そう確信がやってくる。
セレモニーを捧げ、祈りに集中した。
人が入ることを拒む空気感と緊張感を感じながら、
そのギリギリの狭間で私はいさせて頂いて、祈らせて頂いている。
どれくらい祈っていたのであろう。
寒さで両手の付け根に痛みが走った。
そのすぐ後に、また観光客が入ってきた。
出る頃合がきたと感じ、階段を登って外に出た。
出口の近くにトイレがあった。
そこで鏡に映る自分の顔を見たら、スッキリとしている私がいた。
旅の目的を果たしたという達成感を感じていた。
でも…喉が痛い。
ヤバイ。寒さでやられたかな。
あったかいものを身体に入れようと思った。
パーキングのところで、絵はがきや、ジュースを売っている若いおにいさんが、
店じまいをしていた。
直観で、この人に聞くと良いときた。
すぐに、おにいさんに尋ねた。
「この辺りに、ホテルかレストランはありますか?」と。
おにいさんは、いくつか村を超えた所にある村の名前を言った。
「アグ・ジョルジオス」
御礼に絵はがきを8枚購入した。
その村に向かったが、あまりにも小さい村で通り過ぎてしまった。
次の村でもレストランはあったが、なぜかあのおにいさんが言った村にこだわった。
隣の村のレストランで、「アグ・ジョルジオス」の場所を聞いた。
そしてそこにホテルはあるかと聞いたら、「マリアホテル」があるよという。
そこだー!
マリアだーーー!!
車を引き返して、マリアホテルを探した。
すぐに見つかった。
部屋があるかと聞いたら、25ユーロとのこと。
やった!
庭にはたくさんのハーブが育ち、壁にはツタが絡まり、すてきな田舎風ホテル。
ホテルの奥さんの名前がマリアだった。
マリアさんは、食事を食べる?と聞いてきた。
もちろん?Yes!!
ペコペコですと伝えた。
私はベジタリアンだと言ったら、スペシャルよと言って、ホカホカの野菜の煮込みを出してくださった。
ポテトと豆とナスとズッキーニとハーブがいっぱい入っている。
とても美味しくて、身体があったまった。
これもサービスよといって、ハウスワインも出してくださった。
ハートと身体が癒やされていく。
ありがたい。
その夜、意識がないほどに爆睡した。