Iru Grahamのブログ

アリゾナ州セドナから、アセンションについて、魂の成長を助けるセント・ジャーメインからのメッセージについてなどを綴っています。

ギリシャ巡礼の旅 7

午後4時半、ディクテオン洞窟のパーキングに着いた。

私は例のごとく全く予備知識がないまま、どれくらい歩くのかも分からずに
洞窟に向かった。

すぐそこにあるのだと思った。

でも念のためサンダルからウオーキングシューズに履き替えた。


入り口付近で、おじさんが、ロバに乗らないかとしきりに声をかけてくる。

もしかしたら、ずっと、登り道が続くのかも。

朝食を食べてから、何も食べていないし…エナジー補給しようかな?

身体も疲れているし…。

と、思いながら、足を進めていたら、結局洞窟まで歩いてしまった。

15分くらいの登り道だった。

エナジーが高くて、聖地独特の気配。

登りでも、足が軽く感じて、身体の疲れがまったく感じなかった。


洞窟は地下に向かって深くなっている。

洞窟の中を見て回れるように、階段が設置されている。


階段を降り始めた。


どひゃ~!

ヤバイっ!

すごすぎるっ!


鍾乳洞が作り出した、地下の大聖堂。

外の光が届かないので、ライトがスポットライトのように奇妙な形の岩を照らしている。

ライトが当った岩は、苔の緑色と岩肌のオレンジ色が浮立ち、怪しく輝いている。

凄い。

ハートがワクワクを超えて、ゾワゾワしてくる。

ここでゼウスが生まれたとされているのもうなずける。

ゼウスという響きがピッタリ。

もしくは、バットマンの住処かな?


先に向かて細くなった岩が、シャンデリアのように何本も天井からぶらさがっている。


柱のように地面と天井が繋がっているのもある。

まるで遺跡の神殿の柱のようだ。


壁は、たくさんの骨が並んでいるかの様に見える。

ゼウスは、これらを集めて身体をつくったのかな…と思ってしまう。


洞窟の底は、鍾乳洞の上から滴ってくる水が溜まって池になっている。

底では、階段が手すりのある廊下に変わる。

手すり越に下を見ると、投げ込まれたコインがキラキラと光っている。


手すりに沿って歩いた。

ここだっ!という場所についた。


祭壇だ。


軽くそこで挨拶を捧げて、また歩みを進めた。


廊下がまた階段になった。登りだ。

ここから出口まで一度戻り、また、洞窟の下に向かって降り始めた。


今度は、祈りに集中しながら…。

ゆっくりと祭壇に向かい、その場に立った。

静かに聖なる呼吸を続け、その場と同調し始めた。

ひっきりなしに観光客が私の後ろを、通り過ぎて行く。

私はそれにかまわず呼吸を続けた。

5分くらいたった。

突然、観光客がいなくなった。

それまで、人の話声でウワンウワンと響いていた洞窟の中が、急に静かになった。


ポトン・ポトンっと、天井から水が滴る音だけが響く。

私はここに呼ばれていた。そう確信がやってくる。

セレモニーを捧げ、祈りに集中した。


人が入ることを拒む空気感と緊張感を感じながら、
そのギリギリの狭間で私はいさせて頂いて、祈らせて頂いている。

どれくらい祈っていたのであろう。

寒さで両手の付け根に痛みが走った。


そのすぐ後に、また観光客が入ってきた。


出る頃合がきたと感じ、階段を登って外に出た。


出口の近くにトイレがあった。
そこで鏡に映る自分の顔を見たら、スッキリとしている私がいた。

旅の目的を果たしたという達成感を感じていた。


でも…喉が痛い。

ヤバイ。寒さでやられたかな。

あったかいものを身体に入れようと思った。


パーキングのところで、絵はがきや、ジュースを売っている若いおにいさんが、
店じまいをしていた。

直観で、この人に聞くと良いときた。

すぐに、おにいさんに尋ねた。

「この辺りに、ホテルかレストランはありますか?」と。


おにいさんは、いくつか村を超えた所にある村の名前を言った。

「アグ・ジョルジオス」

御礼に絵はがきを8枚購入した。


その村に向かったが、あまりにも小さい村で通り過ぎてしまった。

次の村でもレストランはあったが、なぜかあのおにいさんが言った村にこだわった。

隣の村のレストランで、「アグ・ジョルジオス」の場所を聞いた。

そしてそこにホテルはあるかと聞いたら、「マリアホテル」があるよという。


そこだー!

マリアだーーー!!


車を引き返して、マリアホテルを探した。


すぐに見つかった。


部屋があるかと聞いたら、25ユーロとのこと。

やった!


庭にはたくさんのハーブが育ち、壁にはツタが絡まり、すてきな田舎風ホテル。


ホテルの奥さんの名前がマリアだった。

マリアさんは、食事を食べる?と聞いてきた。

もちろん?Yes!!

ペコペコですと伝えた。


私はベジタリアンだと言ったら、スペシャルよと言って、ホカホカの野菜の煮込みを出してくださった。

ポテトと豆とナスとズッキーニとハーブがいっぱい入っている。

とても美味しくて、身体があったまった。

これもサービスよといって、ハウスワインも出してくださった。


ハートと身体が癒やされていく。

ありがたい。


その夜、意識がないほどに爆睡した。