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Iru Grahamのブログ

アリゾナ州セドナのこと、ネイティブアメリカンのこと、旅のこと、日々の気づきのことなどを綴っています。

ギリシャの旅 10

未分類
朝、チェックアウトを済ませ、車に乗り込みスタートした。

2分くらい走った時、日差しが強いことが気になり、今更ながらだけど、
日焼け防止の手袋をしようと思った。

車を道の端に停めて、スーツケースから手袋を出して下を向いてはめていた。

目の前を通った観光客が、私のボンネットをバンバンと叩いた。

びっくりして顔を上げた。

男の人がタイヤを指差しながら何か言っている。

???


外に出てタイヤを見たら、

「オーマイガッド!」

右の前輪がぺったんこになってる。

ホテルからここまでまったく気がつかなかった。


これから、すぐに山道に入るところだったから助かったと思った。


急いで、トランクの中を開けて、予備タイヤが入っているか確認した。

よしっ! ちゃんとあるぞ!

あとは、だれか助っ人を捜さなくっちゃ…、と思いながら、
辺りを見たら、10メートル先にレンタカー屋さんがあった。

そこまで、車を走らせ、タイヤを見せながら、

「ヘルプ・ミー!」と言ったら、店の人は、すぐにことをのみこんでくれて、
車を店の裏に持ってこいと言った。

そこには、空気を入れる機械があった。

プシュー!と、タイヤに空気を入れていくと、斜めっていた車体がどんどん
真っ直ぐになっていく。

パンパンになるまで入れたら、

「ノー・プロブレム! このまま走れるよ。行きなさい。」と言う。

交換しなくても良いんだ…。

本当にノー・プロブレムなのかな~? ?と思ったが、
取り合えず走れそうなので、運転を続けた。


そこから、6キロ先のフェストス遺跡に行った。

クノッソス遺跡と同じころの遺跡なので共通しているものを感じる。

やっぱりキングの間とクウィーンの間に強く惹かれる。

キングの間の前にベンチがあったので、そこに30分以上座っていた。

その場に溶けていく感じがする。

眠たいようなまったりモードになり、あくびがいっぱい出てくる。

女王の間も、キングの間も、崩れた遺跡からは当時(3000年以上くらい前かな…)の部屋の様子は見れないが、そこに静かに座っていると、当時の気配が感じられてくる。

女王の間からは、気品とエレガントさ、王の間からは力強さと支配が漂う。

王の間の隣には、身体を洗う部屋がある。

その小さな部屋から、王の間までジグザグに細い通路がある。

身体を清めた王がロープを羽織りながらそこを歩いて行くのが見える。

王の間から、女王の間の間に細い通路がある。

王の間を出て、右に行き2歩歩くと数段の階段がある。階段を上がって
3歩そのまま進むと、左手に女王の間の入り口がある。

その通路を歩く王の大きなサンダルを履いた足が見える。


木陰のベンチに座り、3000年の時を超えて私はそれを見ている。


王の間の前には、小部屋の跡がいっぱいある。

その中の一室から、丸い土器のプレートが見つかった。

考古学者達もいったいこれが何なのかは、まだ判明できていない。

それは迷路のようなスパイラルの中に、人間や動物や魚や植物が書かれている。

古代の文字みたい。

プレートの裏と表にはそれぞれ違う絵文字が書かれている。

私は、陰と陽。女性性と男性性。愛とパワー。という言葉が響いて来た。


その小部屋の前にもベンチがあったので、そこでもしばらく座っていた。

すぐに深い瞑想状態になってきた。

そこのバイブレーションと私のバイブレーションが共鳴する。


そこでのその経験の後、私は半分瞑想状態のまま遺跡のなかを歩いた。

4時間近くそこにいたようだ。

時間が飛んでいた。


外に出たとき、パワーをかなり消耗していることにきづいた。

出口でアイスクリームを買って食べた。


パーキングでタイヤを押してチェックすると、やはり少しまた空気が漏れている感じがする。でも蹴っ飛ばしてみるとパンパンと足に跳ね返ってくるのでOKかな、とも思えた。

そのまましばらく走った。


ガソリン屋さんがあった。

ガソリンを入れてもらいながら、さっきタイヤがぺったんこになったことを
伝えた。

店の人がタイヤを回してチェックする。

私も一緒に覗く。

ピカっと光るものがあった。

釘だーーーー!!


釘が刺さってた。


店の人はすぐに釘を抜いて、その穴にゴムを溶かして蓋をした。
仕上げに唾を付けて空気が漏れていないかをチェックしていた。

直ったみたい。

よかった。


ここから60キロ行ったところにある空港のレンタカー屋さんまで、
運転しても大丈夫かと聞いたら、ノープロブレムという。

レンタカー屋さんについた。

レンタカー屋さんで、事情を説明したら、またまたノー・プロブレム。
このまま使っていなさいという。

信じて使うことにした。

でも、もうあまりガタガタ道は行くのをやめようと思った。


私はあさっての早朝の飛行機でセドナに帰る。

今日と明日は空港辺りで過ごそうと思いながら、レンタカー屋さんを出て、
イラクリオンの街 に向かう。

でもハートがワクワクしない。

目の前の「アギオス・ニコラス」というサインが気になる。

その街はイラクリオンとは反対方向で、ここから、1時間行ったところだ。

車を横道に停めて、しばらくハートに聞く。


タイヤが気になる私がいる。遠出を避けたい私もいる。

だけど……もっと、アギオス・ニコラスというところに行ってみたい私がいる。


よしっ! 決めた。 行こうっ!

タイヤを信じよう。


すでに夕方4時を過ぎていたが、新しい街に向かって走った。