Iru Grahamのブログ

アリゾナ州セドナから、アセンションについて、魂の成長を助けるセント・ジャーメインからのメッセージについてなどを綴っています。

巡礼の旅の記録 パート4

滞在中は、ベジタリアンレストランでいつも食べていた。

レストランというよりも、食堂といった方がしっくりとくる。
食堂は、村の中心に5件くらい集まっている。

食堂2.jpg

オーダーしてから、たいてい45分から1時間は待たされるが、出てきた料理は、LOVEがいっぱい入っていて内臓によく吸収されておいしかった。

毎日3食をそこで食べるので、すっかり顔なじみとなった。
その店の女主人は、私たちからマミーと呼ばれるようになった。

ボリビアの夕食は、たいてい最初にキヌアスープが出る。
キヌアとは南米でとれるヒエ・粟の類。とても栄養がある。

セドナに戻ってからもこのスープがなぜか食べたくなるので度々つくっている。
ちなみに今夜もキヌア入り野菜スープ。(笑)
まだまだ、飽きません・・・いつまでこのマイブームは続くのかしら・・?



市場2.jpg

日曜日の朝は市場が出る。
女性たちが石畳の路上に座って、自分たちの畑で採れた新鮮な野菜をカラフルな布の上に広げて売っている。

その反対側では、100年くらい前に織られたアンティークのポンチョや布が売られている。お宝鑑定団が見たら、「良い仕事をしていますね~~」ときっと言うであろう逸品ばかり。(そういえば、お宝鑑定団の番組は今でもやっているのだろうか・・。)

現地の金額でもやはり良い値段をしている。

そのときは、ボリビアの経済観念になっているから、お~~高いと思って手を出さなかった。だが、セドナに戻り、アメリカの価値観に戻ったら案外安いことに気がついた。

シャーマンが使っていたとかいうすごいものもあったなぁ・・。
あ~~あ、買っておけばよかった。我が家にもお宝ができたなぁ・・。

な~~んて、その時の光景を懐かしく振り返りながら、このちょっとした後悔?を楽しんでいるのであった。



最終日の日の出セレモニー。
夜明け前から、1時間半かけて山を登りはじめる。
もうこのころになると、朝早く起きて山を登るのも苦にならなくなっている。

そこは初めて訪れる聖地であった。
頂上に着くと、霧が眼下に広がっていた。

あ~~なんて気持ちが良いのだろう・・。
では、ここで思いっきり深呼吸・・・・・・。

・・・・・と思ったが、あたり一面オシッコの匂いがしてたまらない・・。
先に到頂した人たちが、気持ちよくそこで「シャーッ!」としたようだ。

頂上は一周しても数10秒しかかからない狭いところ。
その狭いところに100名以上の人たちがギュウギュウに集まった。

その山の上の聖地でのセレモニーを思い出すと、聖なる朝を迎えたというよりも、たくさんの人が集まってむせた感じと、オシッコの匂いが私の記憶を占領している。
も、申し訳ない・・。だが、匂いの記憶というものはそれぐらい鮮明なのだ。

その山の上の聖地には、大と小の十字架が色とりどりに飾られ、重なり合って祀られている。まるで男性と女性が寄り添っているかのように見えた。


日の出セレモニー2.jpg




夜は、クロージングセレモニー。

参加者一人ひとりが呼ばれ、終了証書が手渡された。
証書には参加者の名前と、実行委員会のサインが丁寧に書かれてあった。
なんという温かい心配りなのだろう。折り曲がらないように大切に家まで持ち帰った。

クロージング2.jpg

たくさんのスピリットもセレモニーに参加していた。





翌日、午前中のセレモニーの後、急いでマミーのところでランチを食べてバスに乗り込んだ。さすがに45分から1時間は待っている時間がないので、今、キッチンにあるものをということで、トウモロコシの茹でたのとポテトをいただいた。
このときの味だけはマズマズだった。マミー、急がせてごめんね。

ありかちゃんは、マミーに日本の浴衣をプレゼントしていた。
マミーは娘に着せるわ・・と、とても喜んでいた。


旅の終わりが近づいても、いつもみんなで移動し行動しているから少しも実感がわかない。

毎日、毎日、起きてから寝るまで、移動とセレモニーと食事が順番に続く日々だった。
日を重ねるうちにそれがあたりまえになってくる。体も順応してくる。
祈りが当たり前の日々となる。

このシンプルな生活では、自分の思い癖や口癖やパターンがやたらと気になってくる。
あらためて自分を見つめなおす機会を与えられる。
ときには浄化が自然に行われ、癒しが起る。

祈りの達人たちと過ごす巡礼の旅だったからこそ、それが深くおこなわれたのだと思う。
本当にありがたかった。


チャラサニからまたバスに揺られ、大都会のラパスに戻った。
またディーゼル車の排気ガス攻撃だ。長そでのそで口をグイっとのばして口をカバーしながら街を歩いた。それでも喉がチクチクする。

今、ボリビアは市民戦争の真っただ中。あまり情勢が良いとは言えない。
街のあちらこちらで、軍人がライフルや機関銃を下げて警戒している。
時々、拳銃の発砲する音が響き渡る。空に向けて威嚇射撃をしているのだろうか・・・。

アメリカのエアラインの数社は、ボリビア行きの飛行機をキャンセルしていた。
私たちの飛行機はOKだったが、数名の長老たちはチケットを買っていたのにさえ来ることはできなかった。

街では、デモ行進も見かけた。


巡礼の旅の最終日・・・なんと私たちもデモをしてしまった。

ボリビア大統領の領事館の前でのハッピーデモであった。
ハッピーゲリラ作戦!やっちゃったっ!やっちゃったっ!

ピーヒャラピーヒャラ、ドンドントンと笛と太鼓の音に合わせ、虹色の民族衣装を着たおばちゃんたちが元気に声を張り上げながら、踊りながら領事館に向かって行進してくる。

行進2.jpg



領事館の前では、他の長老たちが和になり手をとり踊りながらそれを待っている。

デモ4.jpg



笑っちゃうくらいに虹色のハッピーエネルギーに、領事館の前の兵営たちは面食らい気味。

兵営2.jpg




行進の後、道路を挟んだ領事館の入り口の真ん前を陣取り、長老たちが順番に入口に向かい祈り、歌い、踊った。


ユークアラ2.jpg


領事館の入り口と長老たちの間に、ライフルと楯を持ったポリスが立ちはだかり、入口を守っていた。この場でどちらが不似合いかといったら、即答でポリスだった。


やがて、ボリビア大統領が出てきた。
ちょうど海外に出かけけるところだったようだ。

おもいっきり笑顔で手を振りながら現れた。
そして目の前に停まっていた黒塗りの車にすべりこみ去って行った。

やった~~!!
あの大統領の笑顔が大成功の印と受け取った・・・。

みんな大満足。気がついたらかなりお腹がすいていた。
どうやらゲリラ作戦はかなりエネルギーを使うようだ。

みんなで近くの中華料理屋さんに興奮状態で流れこみ、旅の最後のお祝いランチを食べた。
みんなめちゃくちゃ大笑いだった。


その後、楽しいハプニングはまだまだ続いた。

なんと、グランドマザー・マルガリータと現地の案内人ローズマリーと私は、ボリビアのテレビ(チャンネル7)に生出演してしまった。


テレビ曲2.jpg


たまたま、そのテレビ局のスタッフが私たちのハッピーデモに出くわし、その夜のニュース番組への出演を依頼してきたのだ。

テレビ出演依頼の話は私たちには伝えられていなかったので、まったく知らなかった。
だが、ホテルのロビーでマルガリータが出かけようとしているとき、突然私たち日本人3人に向かって、テレビ局に一緒に来てエネルギーのサポートをしてほしいと言われた。

よく事情がわからないままついて行き、よく事情がわからないまま、日本人代表ということでテレビに出演することになってしまった。事前に髪の毛をとかす暇もないほどのあっという間の出演だった。



テレビ局4.jpg


このスポットライトの快感はたまらない。
うっ!昔の後遺症?(笑)
照明があたると体のアドレナリンがドクドクしてくる。

テレビ出演・・かなり楽しませていただきました。
ミーハーなわたくしでございます。

チャンネル7で日本人が出演したのは初めてだそうで、これでボリビアと日本のエネルギーがつながる一環になったら嬉しいことだなぁ・・って思った。




大笑い2.jpg

その夜、大笑いの私たち。
上がありかちゃん。左が美穂ちゃん。右が私。

アルコール禁止の巡礼の旅だが、まるでかなり飲んでいるかのように見える。
とにかく箸が転がっても可笑しいとはこういう状態のことを言うんだなぁ・・って思った。

参加者同士は家族みたいになっている。
私たち3人の前でも仲間たちが、涙を流しながら大笑いしている。

調和の世界。
おもいっきり平和な世界。
一緒に祈りを続けてきた結果、みんなこの境地に入って行った。

一人ひとりが心の底からハッピーになり大笑いしていく。腹からバカ笑いする。
それが世界平和になっていくってなんだか深いところでシンプルに確信した。



旅から戻ったら、さらにシンプルになっている自分を見つけた。

大地・空・木々を見る目に愛おしさがさらに加わった。

鳥の鳴き声にさらに敏感になった。

風のやさしさをさらに感じるようなった。

こまかな光のゆらぎにさらにきがつくようになった。


この「さらに」っていうのが好きだな。

これからも「さらに」を増やして行こうって思った。



巡礼の旅に参加できたことを心から感謝いたします。

ありがとうございます。


そして、旅の記録を最後まで読んでくださった皆様に心から感謝いたします。

本当にありがとうございます。