Iru Grahamのブログ

アリゾナ州セドナから、アセンションについて、魂の成長を助けるセント・ジャーメインからのメッセージについてなどを綴っています。

ギリシャの旅 12

朝、早々にホテルをチェックアウトして、アナトリに向かった。

私のこの旅でのパターン。大切なところに向かう時ほど、迷路にはまる。

アナトリに向かったつもりだったが、突然、真っ青な湖が眼下に広がった。

なんていう湖なのかは分からないが、とってもきれい。貴重な鳥や動物や魚がここにはいるみたい。

それらの写真が載っている看板が立っていた。


ちょうど看板のところに観光客のご夫婦がいらした。

ここは、アナトリ?と聞いたら、

「違うよ。アナトリに行くには、海のそばのメイン道路まで戻らないとね。

それから違う道に入るんだよ。」と言う。


あらら・・・またやってしまいましたね、私・・。

でも、とってもきれいな湖が見れたからOKかな・・。


メイン道路に戻ったつもりが、一本手前の道に入ってしまった。

どんどん迷路にはまっていく。

ここはかなり田舎で、英語を話す人はほとんどいない。観光客もいない。


英語で話しかけると、みんなギリシャ語で返ってくる。ちんぷんかんぷ~ん。


四方を葡萄畑に囲まれた、小さな十字路にぶつかった。

ちょうど同時に、私の前に老夫婦が乗っているピックアップトラックが止まった。

急いで窓を開けて、アナトリ~~!!と叫んだ。


ご夫婦は、違うよ~!というように大きく手を振る。

その後、身振り手ぶりでついておいでと言っているような動作をする。


私が方向転換をして、ご夫婦の車について行こうとしたら、ちゃんと待っていてくれる。

やっぱり先導してくれるんだ。


葡萄畑の中の細い道をぐるぐると進んだ。迷路だ・・。


やっとメイン道路に出た。

しばらくメイン道路を走ったら、ご夫婦の車は二股の道の前で止まった。


ご夫婦はしわくちゃで日焼けした腕を、運転席と助手席の窓からそれぞれ出して、一生懸命私に身振り手振りで、あっちに行くんだよって言ってくれている。


ありがたい。とてもうれしかった。

その後は、とてもスムースに進んだ。


アナトリは、山道をずっと登ったところにある小さな村。

その村までの道沿いには、大きなゴツゴツした白い岩がいっぱいある。

色は違うけれどまるでセドナみたい。


ときどき車から外に出て、空気を吸う。場のエナジーを感じる。

とっても静か。とても懐かしい感じがする。

ハートがしっくりとなじむ。


あ~!ここに来てよかった。


アナトリからさらに山道を進んだところにリゾートホテルがあった。

タイヤのこともあるしガタガタ道は行きたくないんだよねーって思いながらも、そのリゾートホテルを見たい私がいる。

小道に車を止めて、しばらく感じてみた。


行っちゃえっ!

これも導きだっ!


受付の人はまったく英語が話せなかったけど、電話でオーナーに繋いでくれた。

オーナーは英語が話せた。

この場を見たとたん、ここでリトリートをしているビジョンが浮かんだ。

このホテルからいろいろな散歩道が繋がっていて、それぞれパワフルな岩場に行ける。

眼下に広がるのは、真っ青な空と海。


仲間たちとまたここに戻ってこようって思った。

古代のアトランティスの英知に触れる旅。ワクワクする。


そのリゾートホテルから車で1分くらい走ったところにアナトリの村があった。

ご先祖様の代からの古い建物をきれいに塗り替えて修復して住んでいる。

今まで訪れた村の中で一番きれいだ。

朽ち果てた感じの家がない。すみずみまで心が入っている。

各家々の窓辺には、色とりどりの花が植えられいる。


細い道にたくさんの車が列をなして駐車されていた。

車から出た若者たちが、ぞろぞろと細い路地の中に入っていく。

みんなおしゃれをしている。何かあるのかな?

彼らの後について行った。


小さな教会があった。

教会の入り口のドアがピンクの布とピンクのバラで装飾されている。

結婚式だ。教会の庭をのぞいた。

上から下まで黒い正装をしたギリシャ正教の神父さんと、たくさんの参列者たちがいた。

私が首を出してのぞいていたら、みんなが私を振り返って見た。


おっ!お邪魔してます・・。

よそものは去りますね・・と言った感じで、すーーーとその場を去った。


山の斜面にそって、白い小さな家が立ち並ぶ。

細い路地を曲がる度に、素敵な光景に出くわす。期待を裏切らない。

ちょうどお昼時だったので、各家の窓からはおいしそう香りが漂ってくる。


お腹すいたな・・。

私もそろそろお昼にしようかな・・。

帰路につきながらタベルナを見つけよう。


イエラペトラまで戻らなくても、山道をそのまま進んでいくと、アギオス・ニコラスのすぐ近くまで出られる。

ちょうどループになっていて、行きは海辺を通り、帰りは山道で戻る感じ。

どうやら、アギオス・ニコラスが通過点としての大事なポイントだったようだ。


アナトリの次の村で、「ビュー・ポイント・タベルナ」という看板が目に入った。

そこで食べることにした。店の人は誰も英語を話さない。


オーダーをしようとしたら、メニューがない。

とにかくキッチンに来いという。見てから決めなさいという感じ。

コンロの上には鍋が二つあった。

一つはチキンの煮込み。

もうひとつは、白い豆を煮たもの。

ベジタリアンだと身振り手振りで説明したら、豆を試食してみなさいと小皿にそれをとって私によこした。

食べたら、塩味でとてもおいしい。

パンとこれを頂戴と身振り手振りでオーダーした。


そしたら、おまけに、トマトの中にライスとハープが詰めてあるサラダが出てきた。

とても冷えていておいしかった。

豆を煮たのと、このサラダ・・家庭的な味ですっごく美味しかった。

また食べたいと思った。


帰り道、またマリア遺跡のそばを通るので、最後にごあいさつして帰ろうと思った。

そういえば、マリアの海に一度も触れていなかった。

遺跡のとなりのビーチに行った。

2頭のイルカが向かい合ったマークがついてるホテルがあった。

そのホテルの前のピーチには2頭のイルカが背中合わせになったシャーワーがある。


今晩はここに宿泊しようかな・・。

ここで海に入って夜までゆったりと過ごそうかな・・。

明日の夜中の3時ごろここを出て空港に行くっていうものありだな・・・。

そんなことを思いながら、足を海につけた。


しばらくしたら、もうここはいい感じで十分な気がしてきた。


車に乗り込んで、空港近くに走らせた。

どこのホテルに導かれるのかな・・。

空港のそばの港近くにポセイドン・ホテルという名前のホテルが目に入った。

そのホテルを目指して小道に入った。

でもホテルの入り口が見当たらず、結局ぐるっと建物を一周することになった。


建物を周って次の建物を見たら、なんと初日に私が宿泊したホテルがあった。

初日はタクシーで来たから、ホテルがどこにあるのかは知らなかった。

メイン道路から中に入った小さなホテルだから、あえてこのホテルを探そうと思ってもかなり難しいと思う。


あ~~!呼ばれたな。旅が終わって、始まったところに戻ってきたんだなって思った。

このホテルに宿泊することにした。

ホテルにチェックインをし後、ホテルの近くにある考古学博物館に向かった。

なかなかみつからず迷路のような路地に入り込んで、ぐるぐると迷い込んだ。

きっとこの博物館も私にとって、とても大切なんだなって感じた。

ようやくついた。


中には、マリアの遺跡から出たあのペンダントや、フェストス遺跡から出た古代文字が書かれたプレートもあった。

クノソス宮殿のフレスコ画も見ることができた。

本物を見ることができて、とても感激した。 

3000年の時を超えて、その繊細なアートから言葉にできないくらい大きなものが届いてくる。

たっぷりと時間をかけてそれらを見て感じていた。



夜は、初日に行ったあのおいしいタベルナに行った。

どうしてもあのエビがもう一度食べたかった。


もう私の手持ちの現金は10ユーロしかなかった。

小さな店だからカードは受けつけない。

店の男の人に、今10ユーロしかないけど食べれるかな?と聞いた。


メニューをよこしてくれた。

あっ、あのおいしいエビをグリルしたのとクラブソーダーでちょうど10ユーロになる。

それをオーダーした。

旅が始まる日と同じテープルの同じ席について、あ~~一巡したな・・って感慨深く感じていた。


エビとソーダが運ばれて来た。そしたら、パンとトマトサラダとスイカのデザートもついてきた。

サービスとのこと・・。うれしい。


お金を払う時にお財布を逆さまにして、ありったけの小銭と紙幣を出して支払った。

10ユーロと4セントがあった。

全部そのまま渡した。


旅の最後にどうしてもここのエビが食べたかったんだ。

お金がぎりぎりだったけど食べれてよかった。

いっぱいサービスをしてくれてありがとう、って言ったら、お店の人は

少し目を赤くして、「エビを気に行ってくれてありがとう。いつでもま

たどうぞっ」って言ってくれた。


タベルナを出たら、ちょうど夕日が沈むときだった。

またまたグッドタイミング。すごいな。


ずっとこのイラクリオンの街から見ていて気になっていた、ピラミッド

型をした山があった。

その山の右横に太陽が沈もうとしている。

店の人に山の名前を聞いたが、わからないという。


夕日を見ながら、この旅がとても素敵な旅であったこと、こうして一巡して元に戻ってこれた

こと。 感謝しながら眺めていた。


ちょうど店の横から夕日を見ると、電線の向こうに夕日があった。

電線は5本。音符みたい。

夕日が音符をなぞっていく音を声に出しながら見ていた。

高い「ド」の音のところで夕日が雲の中に隠れた。


ドーーーーー♪♪


あ~~あ。

旅の最後の夕日だったなぁ。

きれいだったな・・。

いっぱいの充実感とともに、ホテルに戻った。